moon
- Kazumi Sato
- 2017年4月12日
- 読了時間: 2分

遠く離れたあちこちに、とても好きなひとたちが暮らしていて、
いろんな顔が思い浮かぶのだけど、
滅多に会えなくて、
あー、なんで近くにいないんだろう、
もうみんなすぐそばに住んでたらいいのに!!!
と、子どものように駄々をこねたくなった、おとついの帰り道、
満月にいちにち足りない月を見ていたら。
心の中に思いを馳せることのできるいろんな土地や、
そこに暮らす人達がいることをとても幸せだと思っているけれど、
でも、でも、もしその人達がみんなすぐ近くで暮らしていて、
普段道ばたでばったり出会ったり、
ふっと立ち寄り合ったりできる毎日だったら。
そういうの、これまで想像したことなかったのだけれど。
別れたり離れたり再会したり再会したと思ったらまたすぐ遠くなったり、再会しようと思ったらもういなかったり、見送ったり見送られたり、そんなことがいっぱいで、でもそれはあたりまえのことだと思っていたから。
でも、そっかー、本当はずっと近くにいてほしかったんだって気付いたら、なんだか笑ってしまった。
SNSとかメールとかはすごくありがたいと思う。
テクノロジーは魔法。
短歌や狼煙で伝え合ってた時代の人みたら腰抜かすよね。
昨日だって、何年も前にスペインで出会って、また会いたいなーって思ってた韓国の男の子からインスタでメッセ届いたし。
webの中だけで知ってた人にいきなりメール送ってつながることもできる。
だーけーど、やっぱり会いたい。もっともっと会いたい!!!
魔法は魔法なだけにどうしてもやっぱり魔があるし。
距離だけの問題じゃないことも分かってる。
とても近くに住んでいても、もう会おうとは言えない人もいる。
離れた人達に会いに旅することは、とてもわくわくするし、忘れられない思い出もちゃんとある。
だけどさー、せっかく同時に生きてるのに、こんなにたまにしか会えないってなんなの?
会わなくてもコミュニケーションをとる方法はこんなに進化し続けてるのに・・・
でも、きっとテレポーテーション的に移動できたり、
ぽーんって月とかに行けるようになるかもしれない未来には、
こんな感情や、時間をかけて誰かに会いにいくってこと自体がノスタルジックでロマンチックに感じられるのかもしれないな・・・
短い時間でも、誰かと一緒にいられるって、本当に奇跡的なこと。
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